会長声明


2011年3月28日

会員各位

一般社団法人青森県理学療法士会会長 伊藤和夫


東日本震災について



 平素、本会の活動に運営、参画いただき深く敬意を表します。
 さて3月11日の大震災発生につき、会員の皆様をはじめ職場、患者さま利用者さま、ご親族、同僚など、多くの方々に震災の影響が出ていること存じます。本県でも八戸、三沢市などで津波発生しました。加えての福島原発事故は今なお避難が続き、戦後未曾有の災害、国家の危機にまで及んでいます。被害にあわれた方々におかれましては謹んでお見舞い申し上げます。
 このような状況下におきまして、当県士会では今後の対応について緊急三役会議を招集し以下のように決定しました。会員の皆様におかれましては、ご理解とご協力の程をお願い申し上げます。


1.義援金および見舞金について 日本理学療法士協会義援金として10万円を拠出します。また、宮城、岩手、福島県士会への見舞金をお渡し致します。今後、会員の皆さまからの募金を募りますのでよろしくお願い申し上げます。


2.県内避難所での支援について 関係機関と情報交換、情報収集、八戸支部と連携し避難所の状況確認、支援を検討します。


3.東北ブロック緊急対策会議 盛岡にて開催予定の標記会議に出席、協会ブロック対応に参画致します。


 最後に、今後の余震や放射能対応などまだまだ予断を許さない状況です。会員の皆様におかれましてはくれぐれも留意され、理学療法業務追行にご尽力の程お願い申し上げます。

支援便り1


平成23年11月8日

青森県理学療法士会災害支援対策委員会だより(No.1)

災害対策支援委員会
中村正直


青森県理学療法士会から山田町への理学療法支援活動はじまる



 日本理学療法士協会及び岩手県理学療法士会から要請を受けて行われている、岩手県下閉伊郡山田町に対する理学療法支援活動は、9月~10月の期間を岩手県理学療法士会と秋田県理学療法士会の合同で行い、11月~12月の期間を岩手県理学療法士会と青森県理学療法士会で行う予定となっていました。そこで、これまでの経緯と現在の支援状況について報告します。


 <岩手・秋田チームの経緯>
 これまで岩手・秋田の合同チームは1週間を各県1名づつ合計2名のPTが1チームを作り対応してきました。対応の内容は、仮設住宅への訪問リハビリテーション指導が中心となっており、1日5-6件程度の割合で行われていました。訪問リハビリテーション指導内容として、起居移動動作の方法指導、廃用性症候群の予防運動の指導及び生活環境整備に関する指導などが主となっていました。秋田県理学療法士会では、伊藤日出男先生と菅原巳代治先生がこの活動に参加されたようです。


 <岩手・青森チームの進捗状況>
 11月から青森県理学療法士会の支援者もこの活動に加わり、岩手県理学療法士会の会員とペアを組み活動しています。現在までは庭田孝治先生、蛯子智子先生が支援活動を行いました。支援開始2週より女性支援者がシフトされ対応にあたります。支援内容は集団体操等が主体となってきており、介護予防的な支援が中心となっています。現地のニーズが少なくなったことから現在は3日間の支援活動期間に短縮されていますが、今後も流動的で全体的支援期間の短縮も考えられる状況となっています。
12月末まで後7名の士会会員が支援を行う予定となっています。今後も進捗に合わせ会員向けに状況報告を行ってゆきます。


写真
蛯子先生と地元の保険師さん

支援便り2


岩手県山田町PT支援報告


2011青森・岩手山田町支援 11月24,25日 (24日午前は移動及び行動確認)

参加:佐藤(北上済生会病院),小島(健生病院) 



行動内容 2名は別行動及び今回より保健師の同行は終了しており,単独行動となった。


24日午後 仮設集会場“セラバンド体操”及び集団体操(握力,開眼片脚,バランス測定),訪問指導



25日午前 仮設集会場“セラバンド体操”及び集団体操(握力,開眼片脚,バランス測定),訪問指導



25日午後(PT2名で行動)仮設集会場“セラバンド体操”及び集団体操(握力,開眼片脚,バランス測定)午後3時半終了 県立山田病院に午後5時到着


以上移動はすべて岩手県士会 佐藤哲哉先生に本人所有車を運転していただきました。



保健師さんからは仮設集会場到着後,仮設各戸を訪問し参加を呼び掛けて欲しいとされます。できれば玄関をノックするだけでなく,ドアを開けて声をかけて欲しいとされましたが,仮設住宅によっては“リハ指導”が今回初めての地域もあり,イメージを充分伝えられなかったのか,開始時間10分経過後やっと一人が様子を窺いに訪れ,同級生に声がけしてもらい,参加者が集まった会場もありました。避難者の中には聾唖の方もおり(事前情報は無),筆談で呼びかけも行いました。



25日午後の会場は会場管理の区長が,皆元気だから「このような企画は必要ない。」と鍵をあけてくれず,(本音は段取りを組んだ依頼がされること,保健師のことをお嬢さんと呼んでおり,保健師より直接開錠を依頼されると受け止めていた様子)参加を予定していた人も「私帰ります。」と言い出し,大変な状況にも遭遇しました。
※以降この仮設住宅では他の会場で開催することになりました。


記録や物品は町役場隣接の保健センターが会場となり,駐車場はいつも満車ですが,理学療法士会のコーン設置され1台分確保されています。

食事は町にローソンとスーパーが営業しているので,購入しました。風はありますが,寒くはなかったです。以上簡単ですが報告とさせていただきます。






(文責 小島)