学術大会長挨拶

第50回青森県理学療法学術大会 学術大会長挨拶

学術大会テーマ
「理学療法士が拓く道」 ~全人間的復権への原点回帰~

学術大会長photo

第50回青森県理学療法学術大会
学術大会長  
小野寺 遊

第50回青森県理学療法学術大会の開催にあたり、大会長としてご挨拶を申し上げます。このたび、歴史ある本学会の節目となる記念大会をお預かりすることとなり、大変光栄に存じます。
 本会は、青森県における理学療法の発展を支える重要な役割を担い、先人のたゆまぬ努力と情熱のもとに積み重ねられてきました。会員は発足当初の9名から現在は1000名を超えるまでに広がり、その歩みの集大成として第50回を迎えることは、県内の理学療法士一人ひとりが築き上げてきた成果であり、この節目に立ち会えることに深い感謝と責任を感じております。
 今回の大会テーマには「理学療法士が拓く道 〜全人間的復権への原点回帰〜」を掲げました。私たち理学療法士は機能回復を図る専門職であると同時に、人の生活や人生に寄り添い、その人らしさを取り戻す支援を行う存在です。急速に進む超高齢社会や医療・介護の環境変化の中で、私たちが大切にすべきは「生活者」としての視点であり、全人的リハビリテーションの理念に立ち返ることにあると考えます。また、これからの未来に向けては、社会全体の諸問題に対し理学療法士が貢献していくためにも、ジェネラリスト・スペシャリストのバランスがとれたキャリア形成及び教育をどうすすめていくか、全人間的復権の理念に基づき当事者にどのように関わるべきかを議論する場にしたいと考えております。本大会がこれまでの臨床・研究の成果を共有しつつ、若い世代が未来を切り拓くための学びや交流の場となることを心より願っております。
 50回という節目はゴールではなく、新たな出発点です。これまでの伝統を継承しながら、新しい時代にふさわしい理学療法を築き上げていく。その第一歩を皆さまと共に踏み出せることを大変うれしく思います。会準備委員一同一丸となり取り組んでいきますので、多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。