学術大会長あいさつ
第50回青森県理学療法学術大会 学術大会長あいさつ
学術大会テーマ
「理学療法士が拓く道」 ~全人間的復権への原点回帰~

第50回青森県理学療法学術大会
学術大会長 小野寺 遊
第50回青森県理学療法学術大会の開催にあたり、大会長として謹んでご挨拶申し上げます。本会は、青森県における理学療法の発展を支える重要な役割を担い、先人のたゆまぬ努力と情熱のもとに積み重ねられてまいりました。この第50回という節目は、これまで本会を支えてこられたすべての先達の歩みの結晶であり、その歴史の上に今立たせていただいていることに、深い感謝と責任を感じております。本大会のテーマは「理学療法士が拓く道 〜全人間的復権への原点回帰〜」としました。急速に進む超高齢社会、多疾患併存の増加、そして対象者の生活背景の多様化により、理学療法士に求められる役割は大きく変化しています。機能や疾患のみをみるのではなく、「その人の生活や人生」を捉え支援するという、全人的視点に立ち返ることが今、強く求められていると感じております。
本大会では、50周年記念大会でありこの理念をより深く考える機会として、多彩な企画を準備しております。プレ企画としては、Youtube事前配信にて東北6県理学療法士による「U40次世代ジェネレーション」、北海道士会とのコラボレーション企画「海をつなぐ」を開催し、世代や地域を超えた新たなつながりと未来への視点を共有してまいります。また、大会前の6月16日には株式会社geneの張本浩平氏による「リハビリテーションと理学療法の区別がついていないあなたはたぶんこれからしんどい。」と題した講演をオンライン配信にて開催します。まさに本学術大会テーマの本質をつく内容として私たち自身の専門性を問い直す刺激的な機会となることでしょう。
さらに本大会当日は記念講演として、斎藤秀之会長をお迎えし、「理学療法士をめぐる現状と未来 ―期待に応える理学療法士とは―」についてご講演いただきます。これからどのようなマインドで我々の価値を社会に提供していくべきか、その指針を示していただけるものと期待しております。また特別講演として、NHK「おかあさんといっしょ」でおなじみの体操のお兄さんとしてご活躍した佐藤弘道氏をお招きし、「10年先の健康と運動の大切さ」をテーマにご講演いただきます。世代を超えて伝わる“運動の価値”を、改めて実感できる機会となることでしょう。
本大会が、これまでの臨床・研究の成果を共有する場であると同時に、若い世代が未来を切り拓くための学びと交流の場となり、さらには理学療法士一人ひとりが「人をみる専門職」としての原点に立ち返る契機となることを心より願っております。50回という節目は決してゴールではなく、新たな出発点です。これまでの伝統を継承しながら、新しい時代にふさわしい理学療法を築いていく。その第一歩を、皆さまと共に踏み出せることを大変うれしく思います。大会準備委員一同、心を込めて準備を進めております。多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。